バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット性能検査(安全キャビネット)
バイオハザード対策用クラスⅡキャビネットには性能検査が必要です
- 検査方法及び検査項目はJIS(日本工業規格)K3800にある「現場検査(設置後検査・維持管理検査)」を基本としております。
- 作業には日本空気清浄協会(JACA)の「バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット現場設置検査技術研修」修了者が実施致します。
検査項目
必須項目(JIS規格による)
①HEPAフィルタ透過率試験(リークテスト)
・フィルタに破損や劣化によるリーク(漏れ)が生じていないかを確認
・振動によるズレなどによるリークが生じていないかを確認
②風速試験(流入風速・吹出し風速)
バイオハザード対策用キャビネットは、流入と吹出しの風速バランスでエアブロックを作り出しています。
検査では、この風速バランスが適正に保たれているのを確認します。
※キャビネットの性能維持として重要な項目となります。
③その他 標準検査項目
・作業台内清浄度測定
・気流方向性試験
・基本動作確認(ファンモーター・スイッチ類・照明・殺菌灯など)
定期検査が必要な理由
- バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット導入目的の検証 ・封じ込め ⇒ 人への感染防止(作業者の安全性)、環境への拡散防止
- 法規や指針などに謳われています。 改正感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)により点検・維持管理が義務化されています。 特定病原体取扱い(1種~3種病原体等)のバイオハザード対策用キャビネットは年一回以上、4種病原体等の取り扱いは定期的に点検を行うことが謳われています。
- 実験や研究における使用機器としてのバリデーション(妥当性検証) バイオハザード対策用キャビネットは、繊細な調整が必要な精密機械です。試験・実験・製造において「常に正確な結果を得る」ためには、使用機器に対してのバリデーション(妥当性の検証)が必要です。 特に、GMP・GLP・ISO/ICE準拠施設などでは機器に対してのバリデーションが重要になります。
・試料保護 ⇒ 実験試料の汚染防止(試料の保護、試料間の相互汚染の防止)
経年使用により、フィルタの目詰まりなどで流入と吹き出しの風速バランスが崩れ、正しい性能が確保されていない場合があります。
・JIS K3800又は同等の国際規格で定められています。
・WHO実験室バイオセーフティ指針、(財)空気清浄協会指針でも、定期点検実施の必要性が謳われています。
クリーンベンチにも性能検査が必要です
定期検査が必要な理由
現状性能の確認経年の使用によりフィルタに目詰まりが生じたり、破損していることが原因で、清浄な空気が供給されていない事例が多々見受けられます。
購入時の性能が常に維持されているかを確認するためにも、定期的に確認しておく必要があります。
標準検査項目
①吹き出し風速試験
②作業台内 清浄度測定
③基本動作確認
(ファンモーター・スイッチ類・照明・殺菌灯 等)
④HEPAフィルタのリーク試験
(初年度検査で推奨)
※ただし、構造上実施できない機種もありますので、お問い合わせください。
HEPAフィルタ関連サービス
クリーンルームやバイオハザード対策用キャビネット等機器のフィルタ交換にも対応いたします。HEPAフィルタの性能が十分に発揮されていない主な原因
透過率試験(リークテスト/PAO試験)
対応可能試験証明書の複写をご提出いたします。
フィルタ交換
一部の特殊仕様を除き、ほぼ全てのメーカーのフィルタ交換に対応いたします。フィルタ購入から交換業務までを行います。
右:新フィルタ
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